ペンタトニック・スケール 【5音音階/意味/活用術/アドリブ/コード】
ダイアトニック・スケール以外にも、世界各国には様々な音階があります。
1オクターヴ内に5つの音を持つ音階を、ペンタトニック・スケール(5音音階)といいます。
ペンタトニック・スケール
世界各国の民族音楽と言われるものの多くが、1オクターヴ内に5つの音を持つペンタトニック・スケール(5音音階)の音階によるものです。
アジアの中国で古くから用いられてきた五声、日本で古くから用いられている民謡音階、都節音階、律音階、琉球音階(沖縄民謡)なども5音音階です。
長音階の第4音と第7音を省いた5音音階を、四七(ヨナ)抜き長音階といい、日本では古くから親しまれてきた音階で、童謡や歌謡曲などにも多く用いられています。
スコットランド民謡「蛍の光」や、アメリカ合衆国で最も慕われ愛唱されている曲の一つである賛美歌「アメイジング・グレイス」などは、このヨナ抜き長音階が使われています。
ドヴォルジャークが作曲した交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」、第2楽章のイングリッシュホルンの独奏をもとに、弟子が歌詞を付けて出版した「家路」などでもヨナ抜き長音階が使われおります。
様々な5音音階(ペンタトニック・スケール)
四七抜き長音階
民謡音階
都節音階
律音階
琉球音階
楽譜上での5音音階
♪家路