音楽の3要素 【音楽の勉強・基礎知識/音楽用語・歴史】
音楽を特徴づける基本的要素として、「メロディ」「ハーモニー」「リズム」があります。
音楽の3要素と言われ音楽を構成する上での骨格であり、音楽に快感や感動をもたらします。
メロディ・ハーモニー・リズムの3要素
メロディは、ピッチ(音の高さ)の上昇下降によって構成され、音楽の流れを作り出す役目があり、音楽から感じられる様々な情緒はメロディが基になっています。
ハーモニーは、ある音に別のピッチの音を同時に重ねることによって形成されるもので、構成されるハーモニーによってメロディに様々なボリュームを与えることができ、各音間のピッチの関係とその展開がハーモニーを形成します。
リズムは、楽曲に統一感を与えるために繰り返しによって生み出される時間パターンのまとまりで、強弱のアクセントの違いが各リズム固有の時間パターンを形成します。
音楽の3要素が組み合わさって音楽になる
メロディが横軸に展開し、ハーモニーが縦軸で響き、そこにリズムでアクセントを付けると音楽ができあがります。これら音楽の3要素は音楽を構成する上での要であり最重要素といえます。
リズムのみの太鼓の演奏などの音楽も存在しますが、多くの音楽ではこれら3要素が全て備わっており楽譜上にも表現されています。
メロディは単純にピッチの上昇下降だけではなく、音符の長短や休止などが組み合わさって構成されていますので、リズムと密接に結びついています。また、ハーモニーも縦軸の響きだけではなく、横軸の時間的な展開も含むため、リズムの要素が入ってくると共にメロディ的な性質も帯びてきます。
このように、3つの最重要素が縦軸と横軸の展開の中で重層的に絡み合い、音楽が作り上げられているのです。
楽譜上の音楽の3要素
音楽の3要素と音の3要素
音楽の3要素はメロディ・リズム・ハーモニーであり、音の3要素は音の高さ(ピッチ)、音の大きさ、音色です。これら2つの3要素は密接に関連します。
音の3要素は音の性質だけには留まらず、音楽を特徴付ける関わりがあります。
音の3要素の一つである音のピッチは、連なることによってメロディが生まれ、複数のピッチの縦軸での重なりはハーモニーを構成します。このようなことから音の3要素の一つである音のピッチは、メロディやハーモニーの構成要素といえ、音楽の3要素と絡み合っていることがわかります。
音の3要素の一つである音の大きさは、音楽の3要素と直接的な関わりはありませんが、音楽の印象を決める重要な性質を持っています。大きな音で演奏すると迫力のある音楽が形成され、小さな音で演奏すると深い情感などを作り出すことができます。音の強弱により音楽に変化を与え、さらに周期的な音の大小の変化はリズムをも生み出させます。
音の3要素の一つである音色は、楽器別の音の違いなどと関連し、音楽の3要素の一つであるメロディとの関わりがあり、同じメロディでも楽器が違えば音色の印象が全く異なります。また、ホールの響きやレコーディング時の環境、音質の調整などでも音色は変化し音楽の印象も変わります。