異名同音 【楽典】ピアノ/ギター入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方
「C#とD♭」や「D#とE♭」などのように、楽譜に書かれていた音名が異なっていても、実音では同じ音になる音の関係を異名同音といいます。
ファを半音上げるとファ#、ドイツ音名ではFis(フィス)になり、ソを半音下げるとソ♭、ドイツ音名ではGes(ゲス)となり、このように呼び名は変わりますが同じ音となります。
このような異名同音は、1オクターヴを均等な音の幅に分ける十二平均律の調律法の場合で、純正律では少し異なります。
異名同音は演奏方法によって微妙な色合いの違いが生じ、演奏者が全く同じ高さの音をどのように弾き分けるかを例えれば、#が付いた場合はなるべく明るく煌びやかに聞こえるように、♭は暗く穏やかに聞こえるような雰囲気で奏します。
ピアノなどではタッチの差で表現することができ、顔の表情なども聞き手に働きかけます。
異名同音を用いると、それまでとは全く異なった音の領域(調)に踏み込む手助けが生まれます。
異名同音一覧